「夏は痩せやすい」は勘違い!むしろ太りやすい季節だった! - physica
「夏は汗をたくさんかくから痩せやすい。」
「夏は食欲が落ちるから痩せやすい。」
そんなイメージを持っていませんか?
確かに夏は汗をかく機会が増え、体重も一時的に減ることがあります。しかし、その体重減少の多くは水分によるもの。実は、基礎代謝は夏より冬の方が高いことが知られています。
つまり、夏は「何もしなくても消費されるカロリー」が少なくなるため、意外にも太りやすい季節なのです。
今回は、夏に基礎代謝が下がる理由や、夏太りを防ぐためのポイントを分かりやすく解説します。

夏は基礎代謝が下がる

私たちの体は約37℃の体温を一定に保とうとしています。
冬は気温が低いため、体は熱を作り出そうとしてエネルギーを多く消費します。寒い日に体が震える「シバリング」も、熱を生み出すための反応です。
一方、夏のように気温が高い場合、体を温める必要がほとんどありません。
そのため、夏は体温維持に使われるエネルギーが減り、基礎代謝量も冬より10%〜20%ほど低くなると考えられています。
基礎代謝とは、呼吸や心臓の拍動、体温維持など、生命活動を維持するために最低限必要なエネルギーのこと。私たちが1日に消費する総エネルギーの約60〜70%を占めており、ダイエットや健康管理において非常に重要な要素です。
実際、日本人を対象とした研究でも、基礎代謝には季節変動があり、冬に高く夏に低くなる傾向が報告されています。
ただし、最近は

ただし、これら基礎代謝の変化はあくまで「暑い環境や寒い環境に長時間いること」によって起こるものです。
近年では、夏の間中ずっと冷房の効いた部屋(寒い環境)で過ごすことも珍しくありません。そういう場合は、冬と夏の基礎代謝にはあまり差が見られないという報告もあります。
でも結局
しかし、それはそれで別の問題に繋がります。
暑さのため外出や運動を避けるようになると、今度は日常の活動量(NEAT)が低下し、結局は消費カロリー不足で太りやすくなってしまうのです。
また、これに加えてそうめんや冷やし中華など炭水化物中心の食事が増えると、栄養が偏って筋肉量が減少。基礎代謝も落ちてしまいます。
夏に太らないためのポイント

✔︎ 筋トレを続ける
筋肉量を維持することで、代謝の低下を最小限に抑えられます。
✔︎ たんぱく質をしっかり摂る
冷たい麺だけで済ませず、鶏肉、魚、卵、大豆製品などを組み合わせましょう。
✔︎ 日常の活動量を意識する
エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、小さな積み重ねも大切です。
✔︎ 水分補給を忘れない
脱水するとパフォーマンスが落ち、運動量も低下します。こまめな水分補給を心掛けましょう。
夏こそ体も気持ちも引き締めて
夏に向けて絞った体を、夏に緩めてしまうのはもったいないですよね。
大切なのは、汗の量ではなく、消費カロリー・活動量・筋肉量を意識すること。
適度な運動とバランスの良い食生活をキープして、オールシーズンのカッコ良くて健康的な体を目指しましょう!
参考文献
- Seasonal Variation of Heat Production by Body Composition
in Basal Metabolic Condition and Cold Exposure
Yasuaki TAHARA
Department of Hygiene, School of Medicine,
Nagasaki University, Nagasaki, 852 - THE SEASONAL VARIATION OF BASAL METABOLISM AND ACTIVITY OF THYROID GLAND IN MAN
SUSUMU OSIBA - Lack of Seasonal Differences in Basal Metabolic Rate in Humans: A Cross-Sectional Study
Pimjai Anthanont et al. Horm Metab Res. 2017 Jan. - 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
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physica編集部
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