服を着る・脱ぐ動作のフィットネス - physica

私たちは毎日、当たり前のように服を着て、服を脱いでいます。
ですがこの動作、実はかなり多くの筋肉や関節を使っている複雑な動作でもあります。

「シャツを着る」「靴下を履く」「ズボンを脱ぐ」――。
普段は意識しませんが、これらがスムーズにできるということは、柔軟性・筋力・バランス能力が保たれている証拠でもあるのです。

今回は、「服を着る・脱ぐ動作」をフィットネスの視点から見てみましょう。

シャツを着る・脱ぐ動作は肩の「柔軟性

シャツを脱ぐ女性

Tシャツや上着を着る時、人は自然に腕を上げています。

この時に使われるのが、肩関節の柔軟性です。

腕が上がりにくかったり、途中で引っかかる感じがある場合、

  • 肩周りの筋肉の硬さ
  • 猫背
  • 肩甲骨の動きの低下

などが起きている可能性があります。

年齢とともに「シャツに袖が通しづらくなった」と感じる人がいるのは、筋力だけでなく可動域の低下も関係しています。

靴下を履く・脱ぐ動作は「巧緻性」

靴下を履く女性

立ったまま靴下を履けますか?

実はこれ、かなり高度なバランス動作です。

片足立ちをしながら、

  • 股関節を曲げる
  • 体幹を安定させる
  • 転ばないよう重心を調整する

という複数の能力を同時に使っています。

高齢者向けの運動指導では、「靴下を立ったまま履けるか」が身体機能の目安になることもあります。

ズボンを穿く・脱ぐ時、意外と腹筋を使っている体幹の「安定性」

ズボンを穿く男性

ズボンやパンツを脱ぎ穿きする時には、

  • 片脚立ち
  • 前かがみ
  • 足を引き抜く

という動作が連続します。

この時に重要なのが、体幹の安定性です。

腹筋や背筋が弱いと、ふらつきやすくなります。

特にお風呂場や脱衣所は滑りやすいため、転倒事故が起こりやすい場所でもあります。

“着替えやすい体”はフィットネスな体

フィットネスというと、ジムでの筋力トレーニングやランニングをイメージしがちですが、本来、運動機能とは日常生活を快適に行うための機能のこと。

つまり、スムーズに服を着られる、靴下を楽に履ける、片足立ちでふらつかない、というのも立派な身体能力です。

逆に、着替え動作がつらくなってきたら、それは体からの小さなサインかもしれません。

今日できる“着替え力”トレーニング

服を着る・脱ぐ動作をラクにするためには、次のような運動がおすすめです。

肩回し

肩甲骨を大きく動かすことで、上着が着やすくなります。

片足立ち

靴下やズボン動作の安定性向上におすすめです。

体側ストレッチ

服をかぶる時の動きをスムーズにします。

着替えは身近なフィットネステスト

ベストキッド
『ベスト・キッド』(2010年)より

2010年の映画『ベスト・キッド』では、ジャケットを脱いで掛けて再び着るという動作がカンフーの修行として描かれています。

カンフーを嗜んでいなくとも、毎日の着替えはある意味、超身近なフィットネステストです。

もし最近「着替えがしんどい」「着替えが遅くなった」と感じるなら、身体能力を取り戻すために体を動かすタイミングかもしれません。

この記事のライター

physica編集部

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