朝と夜、あなたはどっち派?時間帯と運動効果 - physica

皆さん、運動は朝派ですか?それとも夜派ですか?

以前の記事で「より痩せやすいのは朝の運動」と紹介しましたが、その他の運動効果も時間帯によって変わることが、最新の研究で明らかになってきました。

今回は、2025年に学術誌「Scientific Reports」に掲載された論文「朝と夜の有酸素運動が睡眠および心血管代謝の健康にもたらす効果の違い」(※)をもとに解説します。

研究の概要

この研究では、運動習慣のない成人男性58人を対象に、以下の3グループに分けて比較しました。

  • 朝運動グループ(6〜8時)
  • 夜運動グループ(18〜20時)
  • 運動しないグループ

運動内容は、週150分以上の中強度の有酸素運動を12週間継続。
その結果、「体脂肪」「血液データ」「睡眠」「血管機能」などが測定されました。

運動すればどちらでも健康になる

まず大前提として、この実験は運動が睡眠に与える影響を研究するグループによって行われたものですが、その過程で

  • 体脂肪の減少
  • 睡眠の質の改善
  • 血管の柔軟性の向上

といった効果は、朝でも夜でもしっかり得られました。

つまり、「朝か夜か」以前に
運動すること自体が最も重要です。

朝運動のメリット

朝のランニング

朝に運動したグループでは、特に次のような効果が顕著でした。

① 体脂肪の減少が早い
4週目の時点からすでに体脂肪の減少が確認されました。

② 血中脂質(コレステロール・中性脂肪)の改善
脂質代謝に良い影響が見られました。

③ 睡眠リズムが整う
・寝つきが良くなる
・体内時計が前倒しになる(早寝早起き化)

生活リズム改善にも効果的です。

夜運動のメリット

夜のランニング

一方、夜に運動したグループでは別の強みがありました。

① 血流・血管機能の改善が大きい
・血流速度アップ
・血管の拡張能力向上
・血圧の低下

心血管系の健康に強く影響します。

② パフォーマンス向上にも期待
夜は体温が高く、身体が動きやすい時間帯でもあります。

まとめると

この研究から見えてくるのはシンプルです。

ダイエット・生活改善なら「朝」
・脂肪燃焼
・生活リズム改善
・代謝アップ

健康維持・血管ケアなら「夜」
・血流改善
・血圧低下
・心血管リスク低減

といった効果の違いが考えられるということですね。

実際は

とはいえ、最も大事なのは「続けられる時間」です。

・朝が苦手なのに無理に早起きする
・夜は忙しいのに無理に運動する

こうなると継続できません。実際は目的が何であれ、継続できることを最優先に運動する時間を確保するのがベストです。

また、朝と夜のどちらかに統一する必要もありません。

例えば
・平日は夜運動(習慣化)
・週末は朝運動(脂肪燃焼)

こういったハイブリッドでも良いでしょう。

ぜひ、運動プランの参考にしてみてください。


※参考文献:Bingyi Shen et al. “Differential benefits of 12-week morning vs. evening aerobic exercise on sleep and cardiometabolic health: a randomized controlled trial”(Scientific Reports, 2025; 15:18298)

この記事のライター

physica編集部

physica編集部

楽しくて役に立つフィットネス情報をお届けしています。

TOP