サルコペニア・ロコモ・フレイルの違い - physica

高齢化が進む日本で、健康寿命を延ばすために欠かせないキーワード「サルコペニア」「ロコモ」「フレイル」。

似たような場面で使われることが多いので混乱しがちですが、実はそれぞれ指している状態が違います。

今回は、この3つの違いと関係性について分かりやすく解説します。

杖をつく老人

3つのの違い

まずは、それぞれの状態を確認してみましょう。

それぞれの違い

サルコペニア(筋肉量の減少)

ギリシャ語の「筋肉(sarco)」と「喪失(penia)」を合わせた言葉です。加齢によって筋肉量が減った状態を指します。

ロコモティブシンドローム(運動能力の低下)

通称「ロコモ」。筋肉だけでなく、骨や関節、神経など“動くための仕組み”に支障が出ている状態です。「片脚立ちで靴下が履けない」「階段で手すりが必要」といった、動作のトラブル全般を指します。

フレイル(心身の衰弱)

英語の「Frailty(虚弱)」が語源です。健康な状態と、介護が必要な状態の中間を指します。身体的な衰えだけでなく、気力の低下(うつ傾向)や、独居による社会的な孤立なども含まれる広い意味での虚弱を意味します。

3つの関係性

サルコペニア ロコモ フレイル

という関係で捉えると分かりやすいでしょう。

また、「サルコペニア」は「ロコモ」の、そして「ロコモ」は「フレイル」の原因になり得ます。

動かない(活動低下)

お腹が空かない(食欲低下)

筋肉が減る(サルコペニア)

さらに動けなくなる(ロコモ)

気力もなくなる(フレイル)

それゆえ、このサイクルに陥ると転倒や骨折のリスクが跳ね上がり、一気に要介護状態へ進んでしまう恐れがあります。

チェック&予防アクション

「もしかして…」と思ったら、早めの対策が効果テキメンです。

• 「指輪っかテスト」でチェック

両手の親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎの最も太い部分を囲んでみてください。隙間ができる場合はサルコペニアの可能性があります。

• 「タンパク質」を意識する

筋肉の材料となる肉、魚、卵、大豆製品を毎食しっかり摂りましょう。

• 「ちょいトレ」の習慣化

スクワットや、歯磨き中の片脚立ちなど、日常生活に負荷の少ない運動を取り入れるのがコツです。

• 積極的な「社会参加」

外出や人との会話などの社会的なつながりもフレイル予防に大きく影響します。

決して不可逆なものではない

ウォーキングをする高齢者

これらの状態は、全て早めに気づいて対処すれば「元の健康な状態に戻れる」のが大きな特徴です。

「最近、歩くのが遅くなったかな?」と感じたら、それは体からのサイン。運動・栄養・社会参加を意識することで、その後の健康寿命を延ばすことは十分に可能です。

この記事のライター

physica編集部

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