【EMS腹筋ベルト】巻くだけでお腹が引き締まるって本当!? - physica
「10分で腹筋運動100回分の効果!」
「巻くだけでお腹が引き締まる!」
そんなキャッチコピーで定期的に話題になるEMS腹筋ベルト。
しかし実際のところ、「それで腹筋が鍛えられるの?」「本当にお腹が引き締まるの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
EMSとは
私たちの筋肉は本来、脳からの「動け」という指令を電気信号として受け取ることで収縮する仕組みになっています。
EMS(Electrical Muscle Stimulator)は、この仕組みを利用した電気機器です。EMSを皮膚の上から当て、そこから直接電気刺激を与えることで、脳を介さず目的の筋肉を動かします。

EMS腹筋ベルトで腹筋は鍛えられる?

EMSで腹筋自体は鍛えられます。ただし、シックスパックを作る効果はありません。シックスパックは筋肉を鍛えて作るものではなく、脂肪を減らして作るものだからです。
また、脂肪は電気を通しにくい性質があります。なので腹部の脂肪が薄い人の方が腹筋に電気刺激を与えやすい傾向にあります。
つまり、「お腹周りに脂肪の多い人がそれを解消する目的でEMSを使う」といった場合、期待通りの効果が得られない可能性があります。
EMS腹筋ベルトでお腹は引き締まる?

ここが最も誤解されやすいポイントです。
結論から言うと、EMS単体ではほぼ不可能です。
まず、お腹を引き締めるにはどうしても体脂肪を落とす必要がありますが、EMSにその効果は期待できません。
理由はシンプルで
- 消費カロリーが少ない
- 有酸素運動にはならない
- そもそも食事管理をしなければ脂肪は減らない
からです。
また、よく「筋肉を鍛えることで基礎代謝を上げ、脂肪が燃焼しやすい体にする」とも言われますが、腹筋ベルトで刺激できるのは腹部の筋肉のみで、これが基礎代謝量に占める割合は0.5%〜1%程度です。
ゼロではないにしても、現実的に考えれば「雀の涙」程度の効果と言わざるを得ないでしょう。
EMS腹筋ベルトが向いている人・向けていない人

向いている人
⚪︎ 運動習慣が全くない人
「何もしない」より確実に良い刺激になります。
⚪︎ 筋トレが続かない人
ながら腹筋ができるので、運動継続のハードルは大きく下がります。
⚪︎ ケガ・腰痛などで通常の運動が難しい人
安全に筋肉を鍛えるツールとして役立ちます。
⚪︎ 食事管理・有酸素運動と併用できる人
これができれば、EMSはお腹引き締めの有効なツールになります。
向いていない人
× すでに筋トレ習慣がある人
通常の筋トレでEMS腹筋ベルトと同等かそれ以上の効果が得られるので、わざわざEMS腹筋ベルトを使用する旨みが少ないです。
× 大幅な筋肥大をしたい人
腕用や脚用のEMSもありますが、電気刺激を与えるだけでは筋肥大に必要なエキセントリック収縮(伸張性収縮)が行えません。マッチョな体を目指すのであれば、EMSでは刺激が弱すぎます。
× 高度の肥満症の人
脂肪が電気を通しにくいため、皮下脂肪の層が厚い人は必然的に不利になります。
× 心疾患がある人・妊娠中の人・ペースメーカー使用者
これらの人は使用不可、または医師との相談が必要です。
まとめ|EMS腹筋ベルトでお腹を引き締めるには
お腹を引き締めてスッキリさせるためには、筋肉を鍛えることと脂肪を落とすことの両方(後者は特に重要)が必要です。
EMSは、寝たきり予防や筋萎縮防止などのリハビリ医療で長年使われてきた技術。筋肉を鍛えることに関しては一定の効果が保証されています。
あとは適切な食事管理ができれば、運動が苦手な人でもEMS腹筋ベルトを使ってお腹を引き締めることができるでしょう。
実はかなり人を選ぶEMS腹筋ベルトですが、その特性を知った上で自身に合うか合わないかを見定めて、賢く使いましょう!
この記事のライター
physica編集部
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