【クイズ】筋肉に関する問題#4 - physica

筋肉単体では、収縮はできても伸張することはできません。例えば肘の曲げ伸ばしの動作は、曲げる時には上腕二頭筋が収縮し、伸ばす時は反対側の上腕三頭筋が収縮することで成り立っています。また、これとは別に筋肉は「マイオカイン」という生理活性物質(ホルモンに似た物質)を分泌することが知られています。

トレーニング中、筋肉は強い収縮作用や血管内皮細胞から分泌される一酸化窒素の血管拡張作用によって大量の血液を引き込みます。さらに代謝によって生まれた乳酸などで筋細胞内の濃度が高くなると、浸透圧によって周囲の血液や細胞間液から水分が筋細胞内へ移動します。このようにして筋肉がパンパンに張る現象を「パンプアップ」といいます。これによって一時的に見た目は太くなりますが、時間が経つと元に戻ります。

昔は「乳酸説」が有力でしたが、今では否定されています。筋肉痛は、トレーニングによる“微細な筋線維の損傷”が修復される際の炎症反応によって起こるものといわれています。

筋肉はトレーニング中に壊れ、休息中（特に睡眠中）に食事からとったタンパク質などを材料として修復される過程で強くなります。これを「超回復」といいます。つまり、休むこともトレーニングの一部です。

「jacked」は筋肉ムキムキでゴツい体格を指すスラングで、似たような表現として「swole」や、腹筋が割れているようなバキバキの体型を指す「ripped」などがあります。「macho」（マッチョ）は日本では筋肉質な人を指して使われますが、本来は「男らしい」というニュアンスの方が強く、文脈によっては「強がり」「カッコつけ」という皮肉表現にもなるので、英語圏で使う際は注意しましょう。「skinny」は「痩せている」という意味です。