【2026年版】初心者におすすめのボディコンテスト5選 - physica
鍛えた体を競い合うボディコンテスト。ボディメイクを頑張る人にとって、努力の成果を確認できる場であり、大会への参加や入賞を目標にすることはトレーニングのモチベーションにも繋がります。
とはいえボディビルやフィジークは求められる筋肉量も多く、トレーニングを始めたばかりのトレーニーには敷居が高いのも事実。
そこで今回は、特に初心者でも挑戦しやすいボディコンテストをピックアップして紹介したいと思います。

はじめに:大会を選ぶ際のチェックポイント
挑戦する大会を選ぶ際、ただ「知名度があるから」「開催数が多いから」という理由で選ぶのは危険です。以下の点を基準に比較・判断できるようにしておきましょう。
出場ハードル(出場資格・登録制度)
初心者OKの「ノービス」「チャレンジ」「新人戦」枠があるか。団体会員登録が必要かどうか。
カテゴリー/部門の多様さ
メンズフィジーク、ビキニ、ボディフィットネス、クラシックフィジークなど、自分の体型・目指す方向に合うカテゴリーがあるか。
審査基準・傾向
筋肉量重視か、バランス/見た目重視か、ポージング重視か。ドーピングチェックの有無。女性はタンニングしなくても勝負になるか。
費用(参加費・登録料・遠征費)
登録料、大会参加費、遠方であれば宿泊交通費、衣装やタンニングなどの追加費用。
開催頻度・地域
自分の住んでいる地域で近くで開催されているか、年に何回開催されるか。
将来性・ステップアップ性
上位大会や全国大会へのステップがあるか、国際大会への道が開けるか。
雰囲気・運営の対応
初参加者に対するフォロー体制、運営の信頼性、選手同士の雰囲気など。
これらを念頭におきながら、国内で人気・実績のある団体・大会を比較してみましょう。
大会デビューにおすすめ!初心者でも狙えるボディコンテスト5選
国内の主要な団体・大会を、忖度なしの初心者向け目線で比較・紹介します。
MUSCLE GATE(マッスルゲート)

◼︎特徴・強み
ゴールドジム主催。「誰でも参加できるコンテスト」がコンセプトのまさにボディコンテストの登竜門。
JBBF準拠の審査ルールを採用しつつ、初心者向けの工夫(新人戦枠など)と参加費がダントツで安価なことが出場のハードルを下げてくれている。「まず一度ステージに立ってみたい」層には入り口として非常に優しい選択肢。
◼︎注意点
審査基準はJBBF準拠とはいえ、知名度・実績ではJBBFの他大会に比べやや劣る面もあるため、ステップアップという意味では別団体連携が必要なケースも。また、運営・審査員スキル・現場対応によって大会の質にばらつきが出る可能性あり(これはどの団体でも起こり得る)。華やかさは控えめ。
◼︎費用
登録料:なし
参加費:5500円
BEST BODY JAPAN(ベストボディ・ジャパン/BBJ)

◼︎特徴・強み
細マッチョ系ボディコンテストの先駆け。「知性・品格・誠実さ」など肉体美だけでなく人柄や見せ方も審査対象。
年齢別のクラス区分が最大の特徴で、同年代同士で競える制度。大会数が多く、出場しやすい地域大会がある。47都道府県全てで予選が開催された年もある。筋肉量を極端に追いすぎず、バランス・全体調整が重視される傾向。
◼︎注意点
ボディビルやフィジークなどとは審査の観点が異なるため、「筋肉を見せる」ことを重視する人には合わない可能性がある。特にポージングは指先の形が規定と違うだけで減点されるほど審査が厳しく、入賞を狙うなら事前の公式レッスン受講はほぼ必須。また、出場には指定ウェア(女性はヒールも)が必要で衣装の自由度は制限されるし費用もかかるが、逆に言えば衣装選びで迷うことがないのは初心者にとってありがたい。
◼︎出場費用
登録料:なし
参加費:18700円(地区予選)
その他:指定ウェア代、レッスン代
SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード/SSA)

◼︎特徴・強み
元俳優の金子兼氏プロデュース。その名の通り「夏が最も似合う体」を競うビーチ系スタイルコンテスト。
音楽・照明・演出などが華やかで、ステージ映えが抜群。メンズ・レディースともに体型や筋肉量に応じたカテゴリーが多数用意されており、門戸が広く初出場者も多い。この手のコンテストでは珍しく身長別でクラス分けされる。休憩時と終演後に個人的なフィードバックがもらえるのも初心者には大きなメリット。
◼︎注意点
筋肉量も求められるが全体的に“スタイル”や“絞り”を重視。見せ方(ステージング・表情・ポージング)も大きな審査ポイント。 FWJやJBBFよりも華やかさや「映え」を求められるため、演出に慣れる必要がある。BBJ同様、入賞を狙うなら事前の公式レッスン受講はほぼ必須。
◼︎費用
登録料:なし
参加費:16500円(地区予選)
その他:指定ウェア代、指定ヒール代(一部の女性部門)、レッスン代
Fitness World Japan(FWJ)
◼︎特徴・強み
選手登録者および大会カテゴリーが多く、初心者向けクラス(ノービス/ノービスチャレンジ)も用意されている。 ステージの演出・見せ方が重視され、華やかな舞台づくりをする大会が多い。IFBBプロカード獲得の大会系列もあり、ステップアップを見据えたい人には魅力的。
◼︎注意点
プロ対象大会や上位大会のレベルは非常に高く、初心者がそのまま飛び込むのは怖さがある。審査基準が他団体のフィジークと異なる点もあるため、事前に過去の動画などを見て 傾向を把握することが重要。また、登録制や選手カード管理など、運営面のルールも事前に確認しておく必要あり。特にカラーリングには指定の業者があるので注意。
◼︎費用
登録料:10000円(年間)
参加費:10000円
Asia Physique Federation(APF)
◼︎特徴・強み
FWJの姉妹団体。初心者・学生・キッズ・ファミリーなど幅広い参加層を想定したカテゴリーを設けており、初心者もエントリーしやすい。 特に女性のカテゴリーが豊富で、他団体にはない衣装規定や「出産経験者限定」など特色ある分類がある。規定ポーズの審査は厳格だが、全体的に個性を表情する自由度は高い。
◼︎注意点
2022年に設立された比較的新しい団体で、知名度・実績は既存大手団体に比べ弱いため、ステップアップ先の道が読みづらい。運営・審査の安定性(ルール遵守、審査の公正性など)を大会ごとに見極める必要あり。指定のカラーリング業者も大会ごとにある。
◼︎費用
登録料:10000円(年間)
参加費:10000円
大会出場に何を求めるか

初心者の目線でいうと、すべての条件を完璧に満たすような大会はなかなかないかもしれませんが、下記のような優先順位で選ぶと失敗は少ないと思われます。
まずはステージ体験をしたいなら
→ MUSCLE GATE
コンセプト自体が初心者向け。誰でも参加可能な雰囲気・低ハードル設計で出場費用も安く、経験を積むには適した選択肢。
「◯◯大会◯位」などの肩書きが欲しいなら
→ BBJ、SSA
トレーナーの肩書きとしても通用するほど知名度が高く、尚且つ大会数・カテゴリー数が多いため、参加者の薄いカテゴリーを狙うことで必然的に上位に入りやすい。ただし、これは体を作り込まなくて良いということではなく、一定の審査基準に満たない場合は例え参加者1名でも予選敗退することがあるので注意。
競技性を重視して将来も見据えるなら
→ FWJ、APF
比較的レベルは高いが、ステップアップ・実績を積みたい人には魅力的。まずは地域オープン、あるいはノービスなどの “初心者枠” から。
※ただし「複数団体の掛け持ち出場」は、団体規定(兼出制限)がないか事前確認が必須です。
実際に会場に足を運ぶのが1番ですが、動画からでも雰囲気やレベルは確認できます。自分に合った大会を見つけたら、ホームページから詳細を確認の上、エントリーしましょう。
この記事のライター
physica編集部
楽しくて役に立つフィットネス情報をお届けしています。