
食べ順ダイエットの効果と注意点|ゆるく始める血糖値コントロール - physica
こんにちは、フィジカ編集部です。
今やダイエット法の定番とも言える「食べ順ダイエット」。
具体的な食べ順は知らなくても、名前を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
今回は、この食べ順ダイエットがどんな効果をもたらすのか、実践するうえで気をつけたい注意点も踏まえながら解説します。
食べ順ダイエットは「食べる順番を意識することで血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪を溜め込みにくくする」というシンプルな食事法。
①野菜・海藻・きのこなどの食物繊維
②肉・魚・豆類などのたんぱく質
③ご飯やパン、麺などの炭水化物
の順番に食べる。
食べ順ダイエットの4つの効果
① 血糖値の急上昇を抑える

最初に食物繊維を摂ることで、腸内での糖の吸収がゆるやかになります。これによりインスリンの過剰分泌が抑えられ、脂肪の蓄積がしにくくなります。
② 満腹感を得やすくなる

食物繊維とたんぱく質を先に食べることで、炭水化物を食べる前にある程度お腹が満たされ、食べ過ぎを防ぎやすくなります。
③ 脂肪の蓄積を抑制

インスリンの急激な分泌を抑えることが、体脂肪の蓄積防止につながります。特に内臓脂肪が気になる方には効果的。
④ 腸内環境の改善

野菜・海藻・きのこなどに含まれる食物繊維が便通をサポート。腸内環境の改善は代謝アップにもつながります。
実践するときの注意点
食べる順番を工夫するだけの簡単なダイエット方法ですが、次のような注意点にも目を向けましょう。
✔︎ 総摂取カロリーが多ければ太る
たとえ順番を守っていても、総摂取カロリーが多ければ太ります。あくまで「補助的なダイエット法」として取り入れましょう。
✔︎ 高脂質・高糖質メニューには要注意
順番を守っても、最後にドカッとラーメンやケーキを食べたり、揚げ物や加工食品中心では効果は薄くなってしまいます。
✔︎ 体質によって差がある
特に血糖値が安定している人には体感しにくい場合もあります。
✔︎ よく噛んで食べる【重要】
食べ順ダイエットの効果のひとつに「満腹感を得やすくなる」と挙げましたが、これはよく噛んで食べることが前提の効果です。"血糖値をゆるやかに上げること"を利用したこのダイエット法で早食いをしてしまうと、満腹を感じる前に食事が終わってしまい、余計なものまで食べてしまうリスクがあります。
1日の食事例(食べ順付き)
朝食(約450kcal)
食べる順番:
①野菜・きのこ類: サラダ(レタス・ミニトマト・ブロッコリー・しめじのおひたし) ※オリーブオイル+酢のドレッシング(脂質も少量摂取して吸収を安定させる)
②たんぱく質: ゆで卵 1個 ギリシャヨーグルト(無糖)+きなこ+少量のはちみつ
③炭水化物: 全粒粉トースト 1枚 or オートミール 30g+豆乳100ml
昼食(約600kcal)
食べる順番:
①野菜・海藻類: わかめ入り味噌汁 蒸し野菜(キャベツ・にんじん・まいたけなど)
②たんぱく質: 鶏むね肉のグリル(100g) or 焼き鮭(80g) 冷ややっこ(小)や納豆(たんぱく質+食物繊維)
③炭水化物: 雑穀ごはん 100g(小盛り)
夕食(約600〜700kcal)
食べる順番:
①野菜・きのこ・海藻: 具だくさんのサラダ(生野菜+蒸しブロッコリー+海藻) 酢の物(きゅうり+わかめ+しらす)
②たんぱく質: 豆腐ハンバーグ(鶏ひき肉+豆腐) 味噌汁(豆腐+しいたけ+小松菜)
③炭水化物: さつまいも(ふかし)70g ※夜は血糖値を上げすぎないようにGI値の低い炭水化物を選択
間食(100〜150kcal程度)
小腹が空いたら:
ナッツ(無塩)5〜6粒、りんご1/2個(低GIフルーツ) 、プロテインドリンク(無糖) など
【食べ順ダイエットはこんな人におすすめ!】
・食後に眠くなりやすい、だるさを感じる人
・糖質制限は苦手だけど体脂肪を落としたい人
・健康的に痩せたい人
・血糖値スパイクや糖尿病が気になる人
まとめ
食べ順ダイエットは、簡単で取り入れやすいゆるい食事改善法のひとつです。
食べる内容を大きく変えなくても、順番を工夫するだけで血糖値や脂肪蓄積にアプローチできるのは魅力ですよね。
「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」にも意識を向けて、健康的で無理のないダイエットライフを送りましょう!
この記事のライター

physica編集部
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