ベンチプレス100kgを達成するための「サイクルトレーニングプログラム」 - physica

こんにちは、フィジカ編集部です。

「ベンチプレス100kg」は、本気でトレーニングをすれば初心者でも手が届く現実的な重量として、多くの(特に男性)トレーニーの目標とされています。

しかし、闇雲にトレーニングを重ねるだけでは、一進一退でなかなか達成できないのもこの目標の憎いところ。

そこで今回は、効率的にベンチプレス100kgを達成するための一案として「サイクルトレーニング」という方法をご紹介します。

バーベルにプレートをはめる男性

サイクルトレーニングとは?

ベンチプレスと男性

サイクルトレーニングとは、トレーニングの強度や量を周期的に変化させるトレーニング方法です。具体的には、以下のようなフェーズに分けたトレーニングを行います。

筋肥大期:中重量・中回数で筋肉を大きくする

筋力期:高重量・低回数で筋力アップを目指す

調整期:低重量・高回数で疲労回復とフォームの確認

このサイクルを繰り返すことで、筋肉や神経系への刺激が変化し、停滞期を防ぎながら効率的に筋力アップを目指せます。

プログラムの組み方

ベンチプレスを挙げる男性

トレーニングの期間と強度

1~3週目:筋肥大期

強度:最大挙上重量(1RM)の70~80%で8~12回×3セット

土台となる筋肉を作るため、筋肥大を狙う。フォームを意識して動作は丁寧に。尻が上がるようなら重すぎなので重量を下げる。

4~6週目:筋力期

強度:最大挙上重量(1RM)の85~95%で3~5回×3セット

高重量・低回数で最大筋力とパワーを養う。高重量を扱うため、ウォームアップをしっかり行う。できれば補助者をつける。

7~8週目:調整期

強度:最大挙上重量(1RM)の50~60%で15~20回×2セット

疲労回復を促し、フォームの確認を行う。8週目の最終日はメモリーセットを入れるのもアリ。

※ 8週間を1サイクルとし、次のサイクルでは全ての重量を2.5kgほど上げて行います。

メモリーセット

身体に翌週の重量を覚えこませておくために、翌週のフェーズの重量でレップ数を少なくして行うセット。

例えば、8週目(調整期)の最終日に「9週目(筋肥大期)に扱う予定の重量を6回だけ行う」など。

トレーニングの頻度

 週2~3回(1〜2日おき)を目安に行いましょう。

このプログラムの最大のポイントは「いかにケガをせず続けるか」です。一般的にハードなトレーニングのダメージは筋肉よりも回復の遅い関節(腱や靭帯)に蓄積しやすく、それは年を取るほど顕著になります。

オーバートレーニングで肩などを痛めてトレーニングができなくなっては本末転倒ですし、逆にトレーニングの頻度を落としたことでベンチプレスが伸びた、という例は多数あります。

プログラム例

最大挙上重量(1RM)が 90kgの人の場合
※ トレーニング頻度:週2回
※ 補助種目:なし

サイクルトレーニングプログラム例

その他

補助種目について:ベンチプレス以外にも、ダンベルプレス、ショルダープレス、ディッピングなどの補助種目を組み合わせることで、より効果的に筋力アップを目指せます。ただし、これらの補助種目を行う場合は、必ずベンチプレスの後に行うようにしましょう。補助種目を先に行って筋肉が疲労してしまうと、メイン種目であるベンチプレスのパフォーマンスが落ちてしまいます。

栄養について:筋肉の成長には、十分なタンパク質が必要です。体重1kgあたり2gを目安に摂取しましょう。

休息について:筋肉は休息中に成長します。十分な睡眠と休息を心がけましょう。

さいごに

サイクルトレーニングは、ベンチプレス100kg達成のための有効な手段の一つです。今回紹介したメニューはあくまで一例ですので、(特に頻度に関して)自身のレベルに合わせて調整してください。

焦らず継続することで、必ず目標を達成できるはずです!

この記事のライター

physica編集部

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