【指ポキ】関節から鳴る音の正体【首ポキ】 - physica
「さ〜て、いっちょやりますか…っと。」ポキポキッ

▲溢れ出る強キャラ感
皆さんも指や首、腰などの関節を動かしたときに「ポキポキッ」と音が鳴ることはありませんか?
すっきりして癖になっている人もいれば、指が太くなるのではないかと不安に思っている人もいるかもしれません。
今回は、関節が鳴る仕組みと「関節を鳴らし続けると本当に指は太くなるのか?」について、解説します。
ポキポキ音の正体は「気泡」説が濃厚

現在もっとも有力とされている説では、ポキポキ音は関節液の中で発生する気泡が関係していると考えられています。
指を引っ張ったり関節を伸ばしたりすると、関節内の空間が一時的に広がります。
すると関節液の圧力が急激に低下し、液体の中に溶け込んでいたガスが気泡として現れます。
この現象は「キャビテーション」と呼ばれ、気泡が形成される瞬間、あるいは気泡が変化する際に「ポキッ」という音が発生すると考えられています。
炭酸飲料のフタを開けたときに泡が発生する様子をイメージすると分かりやすいかもしれません。
同じ場所がすぐには鳴らない理由
一度ポキポキ鳴らしたあと、同じ関節をすぐに鳴らそうとしてもなかなか鳴りません。
これは、発生した気泡が再び関節液に溶け込むまで時間がかかるためです。
一般的には10〜20分ほど経過すると、再び音が鳴りやすくなるとされています。
つまり、何度も連続で鳴らせないのは気泡の再形成に時間が必要だからなのです。
ポキポキ鳴らすと指は太くなる?

「指を鳴らしすぎると関節が太くなる」「関節炎になる」といった話を聞いたことがある方もいるでしょう。
実はこれについては長年研究が行われていますが、健康な関節をポキポキ鳴らす行為が直接関節炎を引き起こすという明確な証拠は見つかっていません。
有名な例として、アメリカの医師ドナルド・アンガー博士は「左手の指だけを60年間、毎日最低2回鳴らし続け、右手は絶対に鳴らさない」という奇妙な実験を自ら行いました。その結果、左右の手のどちらにも関節炎は起きず、見た目の太さにも違いは出ませんでした(ちなみに、博士はこの功績で2009年にイグノーベル賞を受賞)。

ただし、無理に強い力で関節を捻ったり、痛みを伴うほど繰り返したりすることは避けるべきです。
危険なポキポキ音もある
すべての関節音が問題ないわけではありません。
次のような場合は注意が必要です。
- 音と同時に痛みがある
- 関節が腫れている/熱を持っている
- 動かすたびに必ず「ゴリゴリ」と鳴る
- 引っかかるような感覚がある
- 運動中に頻繁に音が鳴る
これらは軟骨や靭帯、半月板などの異常が関係している可能性があります。
単なる気泡の音とは別の原因が隠れていることもあるため、気になる場合は医療機関を受診しましょう。
ポキポキは控え目に
基本的には無害なことが多いですが、すっきりするからといって意図的に毎日何度も鳴らしすぎるのは、周囲の靭帯や関節包に不要なストレスを与えてしまいます。関節の健康を長く保つためにも、無理に鳴らす癖は少しずつ控えていくのが賢明です。
「どうしても関節を動かしたくなる」というときは、勢いよく曲げるのではなく、ゆっくりとストレッチをして関節まわりの筋肉をほぐしてあげることをおすすめします!
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physica編集部
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