【なぜ脂肪が燃える?】燃焼系サプリのメカニズム - physica
フィットネス界ではおなじみの“脂肪燃焼系”のサプリメント。ダイエットやトレーニングをしている人なら、一度は見かけたことがあるかもしれません。
しかし実際のところ、燃焼系サプリは体の中で何をしているのでしょうか?
今回は、燃焼系サプリの代表的な成分と、そのメカニズムについて解説します。
そもそも「脂肪燃焼」とは?
まず前提として、人間の体では
- 脂肪の細胞内で中性脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解する
- 血液で筋肉などに運ぶ
- 細胞のミトコンドリア内でエネルギーに変換される
という流れで脂肪が利用されます。
つまり「脂肪燃焼」とは、“脂肪を分解してエネルギーとして使う” ということ。
この流れのどこかをサポートするのが燃焼系サプリです。
燃焼系サプリの代表成分
カフェイン:交感神経を刺激する
代表的な燃焼系成分がカフェインです。
コーヒーやエナジードリンクにも含まれています。
カフェインは中枢神経を刺激し、交感神経を活性化させます。
すると「リパーゼ」という脂肪分解酵素が活性化され、脂肪分解が促進されやすくなります。
簡単に言えば、体を「脂肪が燃焼しやすいモード」に切り替えるようなイメージです。
ただし摂りすぎると、動悸や不眠、胃の不快感などが起こることもあります。
カプサイシン:熱を作る
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンも、燃焼系サプリによく使われます。
カプサイシンもカフェイン同様、交感神経を刺激し、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させる働きがあります。
さらに、褐色脂肪細胞という熱を生む細胞も刺激します。この作用を「熱産生」と呼びます。
体が熱を作るにはエネルギーが必要なので、その過程で消費カロリーが増える可能性がありますが、辛いものを食べて汗をかくのはまた別の作用によるもので、汗をかいたからといって脂肪が燃えたわけではありません。
L-カルニチン:脂肪を運ぶサポート役
脂肪酸は、そのままでは細胞の“発電所”であるミトコンドリアに入りにくいという特徴があります。
そこで働くのが、L-カルニチン。
脂肪酸をミトコンドリアへ運ぶ“輸送係”のような役割をしており、これによって脂肪酸がエネルギーとして使われやすくなります。
ただし、カルニチンを摂れば即脂肪が消えるわけではありません。
実際に脂肪を使うには、運動などでエネルギー需要を作ることが重要です。
緑茶成分(カテキン)も人気
緑茶に含まれるカテキンも定番です。
特に運動と組み合わせることで、脂肪利用をサポートする可能性が研究されています。
カフェインとの組み合わせで使われることも多く、脂肪酸の利用促進やエネルギー消費のサポートなどが期待されています。
「脂肪燃焼系のお茶」が存在するのも、この仕組みが背景にあります。
サプリだけで脂肪は消えない
これが最も重要なポイントですが
燃焼系サプリは脂肪を“燃焼しやすくする”ものであって、直接的に燃焼させるものではありません。
これは火起こしで例えるなら、火がつきやすいように細かく薪を割ったり、火力が強くなるようにうちわで仰ぐようなもの。そもそも火がついていなければ、大きな燃焼は起こりません。
つまり、脂肪を燃焼させる「運動」をしなければ、燃焼系サプリは全くの無意味ということです。
仮にサプリの作用で脂肪を分解しても、その後に運動をしなければまたもとの脂肪に戻ります。
「運動前」に使われることが多い理由
燃焼系サプリの多くは、運動前に飲まれます。
これは、上で紹介した
- 交感神経を高める
- 脂肪の分解を促進する
- 脂肪利用をサポートする
などの作用を、その後の運動と組み合わせるためです。
特に脂肪をエネルギーとして使う有酸素運動との相性が良く、ウォーキングやランニング前に使う人もいます。
燃焼系サプリは、飲むだけで脂肪が燃える魔法の薬ではありませんが、それ自体は強化な脂肪燃焼ブースターです。
運動と組み合わせて上手く活用し、効率良く脂肪を燃焼させましょう!
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