【なぜ脂肪が燃える?】燃焼系サプリのメカニズム - physica

フィットネス界ではおなじみの“脂肪燃焼系”のサプリメント。ダイエットやトレーニングをしている人なら、一度は見かけたことがあるかもしれません。

しかし実際のところ、燃焼系サプリは体の中で何をしているのでしょうか?

今回は、燃焼系サプリの代表的な成分と、そのメカニズムについて解説します。

そもそも「脂肪燃焼」とは?

まず前提として、人間の体では

  1. 脂肪の細胞内で中性脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解する
  2. 血液で筋肉などに運ぶ
  3. 細胞のミトコンドリア内でエネルギーに変換される

という流れで脂肪が利用されます。

つまり「脂肪燃焼」とは、“脂肪を分解してエネルギーとして使う” ということ。

この流れのどこかをサポートするのが燃焼系サプリです。

燃焼系サプリの代表成分

カフェイン:交感神経を刺激する

代表的な燃焼系成分がカフェインです。

コーヒーやエナジードリンクにも含まれています。

カフェインは中枢神経を刺激し、交感神経を活性化させます。
すると「リパーゼ」という脂肪分解酵素が活性化され、脂肪分解が促進されやすくなります。

簡単に言えば、体を「脂肪が燃焼しやすいモード」に切り替えるようなイメージです。

ただし摂りすぎると、動悸や不眠、胃の不快感などが起こることもあります。

カプサイシン:熱を作る

唐辛子の辛味成分であるカプサイシンも、燃焼系サプリによく使われます。

カプサイシンもカフェイン同様、交感神経を刺激し、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させる働きがあります。

さらに、褐色脂肪細胞という熱を生む細胞も刺激します。この作用を「熱産生」と呼びます。

体が熱を作るにはエネルギーが必要なので、その過程で消費カロリーが増える可能性がありますが、辛いものを食べて汗をかくのはまた別の作用によるもので、汗をかいたからといって脂肪が燃えたわけではありません。

L-カルニチン:脂肪を運ぶサポート役

脂肪酸は、そのままでは細胞の“発電所”であるミトコンドリアに入りにくいという特徴があります。

そこで働くのが、L-カルニチン。

脂肪酸をミトコンドリアへ運ぶ“輸送係”のような役割をしており、これによって脂肪酸がエネルギーとして使われやすくなります。

ただし、カルニチンを摂れば即脂肪が消えるわけではありません。
実際に脂肪を使うには、運動などでエネルギー需要を作ることが重要です。

緑茶成分(カテキン)も人気

緑茶に含まれるカテキンも定番です。

特に運動と組み合わせることで、脂肪利用をサポートする可能性が研究されています。

カフェインとの組み合わせで使われることも多く、脂肪酸の利用促進やエネルギー消費のサポートなどが期待されています。

「脂肪燃焼系のお茶」が存在するのも、この仕組みが背景にあります。

サプリだけで脂肪は消えない

これが最も重要なポイントですが

燃焼系サプリは脂肪を“燃焼しやすくする”ものであって、直接的に燃焼させるものではありません。

これは火起こしで例えるなら、火がつきやすいように細かく薪を割ったり、火力が強くなるようにうちわで仰ぐようなもの。そもそも火がついていなければ、大きな燃焼は起こりません。

つまり、脂肪を燃焼させる「運動」をしなければ、燃焼系サプリは全くの無意味ということです。

仮にサプリの作用で脂肪を分解しても、その後に運動をしなければまたもとの脂肪に戻ります。

「運動前」に使われることが多い理由

燃焼系サプリの多くは、運動前に飲まれます。

これは、上で紹介した

  • 交感神経を高める
  • 脂肪の分解を促進する
  • 脂肪利用をサポートする

などの作用を、その後の運動と組み合わせるためです。

特に脂肪をエネルギーとして使う有酸素運動との相性が良く、ウォーキングやランニング前に使う人もいます。

燃焼系サプリは、飲むだけで脂肪が燃える魔法の薬ではありませんが、それ自体は強化な脂肪燃焼ブースターです。

運動と組み合わせて上手く活用し、効率良く脂肪を燃焼させましょう!

この記事のライター

physica編集部

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