【笑うと筋肉はどう動く? 】人が爆笑した時の脳と体のメカニズム - physica

「笑いすぎてお腹痛い!」

誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

実は、面白いものを見て笑っている時、私たちの脳や筋肉はかなり複雑な働きをしています。

今回は、「人が笑った時に体で起こること」をフィットネス目線も交えながら解説します。

笑いのメカニズム

人間の脳

端的に言えば、面白いものに対する笑いは「緊張からの弛緩」で起こるとされています。

人間の脳は「次」を予測している

例えばコントなどを見ている時、脳は常に「次に何を言うんだろう?」と予測しています。

そこで

「おれ今から警察署行かなくちゃいけないんだけどさ、道教えてくれないかな?」

と言われると、脳は自然に

  • 相手は道を教えるのかな?
  • 自分もわからないと言うのかな?

などと展開を予想します。

この“先読み”に関わっているのが前頭葉です。

前頭葉は、考える・判断する・予測する といった人間らしい高度な思考を担当しています。

ボケで脳が「ズレ」を検出する

ところが、ボケで予想外の展開が来ると脳が混乱します。

例えば、

「…自首ですか?」

みたいな展開です。

この瞬間、脳は「えっ?」「なんかおかしいぞ?」と“ズレ”を検出します。

ここで働くのが、側頭葉(言葉の意味理解)や前頭前野(矛盾のチェック)などの部位です。

笑いの多くは、この「予想と現実のズレ」から生まれると言われています。

「なるほど!」で快感が発生する

そして次の瞬間、「ああ、そういうことか!」と意味を理解すると、脳の緊張が一気に解放されます。

この時、報酬系と呼ばれる神経回路が活動し、ドーパミンなどの“快感系”の働きが強くなります。

つまり笑いには、「問題が解けた時」や「ゲームをクリアした時」のような快感があるのです。

だから人は、面白いものを何度も見たくなるのかもしれません。

筋肉が収縮する

すると、以下のような筋肉が反応して「笑い」が起こります。

大頬骨筋(だいきょうこつきん)

口角を引き上げる筋肉です。笑顔を作る代表的な筋肉で、「表情筋」の一つです。

眼輪筋(がんりんきん)

目の周りの筋肉です。本当に楽しい時は、口だけでなく目元まで笑います。「目が笑っている」と言われるのはこのためです。

横隔膜

大笑いすると「ハハハハ!」と呼吸が細かくなります。これは横隔膜がリズミカルに動いているためです。

腹筋群

笑いすぎるとお腹が痛くなることがあります。これは腹筋が繰り返し収縮しているためです。つまり、大笑いは軽い腹筋運動にもなっています。

笑うとリラックスする理由

笑う女性

笑っている時、体では自律神経も変化しています。

笑っている最中は、心拍数増加・呼吸活性化・血流増加など、体が活発な状態になります。

そして笑い終わると、副交感神経が優位になり、リラックス状態へ移行します。いっぱい笑った後、なんだかスッキリするのはこのためです。

笑いはエクササイズ

笑う男性

笑いには【脳で考える】【言葉を理解する】【感情を動かす】【呼吸筋を使う】【表情筋を動かす】という複数の働きがあります。

つまり笑いは“脳トレ”であり“軽いエクササイズ”でもあるのです。

もちろん筋トレや有酸素運動の代わりにはなりませんが、ストレス軽減や気分転換という意味では、フィットネスにも非常に重要な要素と言えるでしょう。

たまには真面目にトレーニングするだけでなく、思いきり笑う時間も作ってみてください。
脳も筋肉も、意外と喜んでくれるかもしれません。

この記事のライター

physica編集部

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