リバウンドはなぜ起こる? - physica
ダイエットに成功したのに、気づけば元通り。むしろ前より太ってしまった。という経験はありませんか?
実はこれ、あなたの意志が弱いからではなく、体に備わった精密な生存本能によるものなんです。今回は、なぜリバウンドが起きるのか、そのメカニズムと対処法をわかりやすく解説します。

リバウンドが起こる原因
結論から言えば、リバウンドの原因は「急激な体重減少」です。これをした時に体では何が起きるのかを具体的に解説します。

1. 「ホメオスタシス」
リバウンドの最大の原因は、体に備わっているホメオスタシス(恒常性)という機能です。
これは「周囲の環境が変わっても、体の状態を一定に保とうとする仕組み」のこと。周囲の気温が変わると汗をかいたり鳥肌が立ったりして体温を元に戻そうとするのと同じように、短期間で急激に体重を減らすと、体はこれを「命に関わる危険」と判断し、全力で元の体重に戻そうと働きます。

その結果、少ないエネルギーで生きていけるよう代謝は下がり、食べたものから少しでも多くの栄養を取り込もうと吸収率が上がる、という「省エネモード」に切り替わるのです。
2. 満腹ホルモン「レプチン」の減少
食事制限をすると、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンが減ります。レプチンには「お腹がいっぱいだ」と脳に伝える役割がありますが、これが減ることで満腹感を感じにくくなります。また、食欲も増進して高カロリーなものが無性に食べたくなり、いつも以上についつい食べ過ぎてしまうのです。
3. 筋肉量の減少による代謝ダウン
過度な食事制限のみでダイエットを行うと、体は脂肪だけでなく筋肉を分解してエネルギーに変えてしまいます。
筋肉は脂肪よりも多くのエネルギーを消費するので、筋肉が減ると何もしなくても燃えるエネルギー量が減ってしまいます。また、筋肉が減った状態で元の食事量に戻すと、消費しきれないエネルギーがすべて脂肪として蓄積されます。
4. 停滞期での挫折と「セットポイント」
体重にはセットポイント(脳が記憶している標準体重)があります。ダイエット中、ある程度体重が落ちると必ずやってくる「停滞期」は、体が新しい体重に慣れようと調整している期間です。
ここで「頑張っているのに痩せない」と諦めて食事を戻してしまうと、体はまだ「元の重い体重」を正解だと思っているため、猛スピードでリバウンドが始まります。
リバウンドを防ぐための3つの鉄則

減量は1ヶ月あたり体重の5%以内
急激な変化はホメオスタシスを強力に発動させます。
タンパク質+筋トレ
筋肉量を維持して、基礎代謝を落とさないことが重要です
継続できる食事改善
期間限定の無理な制限ではなく、一生続けられる「習慣」に変える。
リバウンドを回避するには、「脳と体を騙しながら」ゆっくり進めるのがコツです。
リバウンドは必ず起こる

リバウンドは、体を守るための正常な防御反応。完全に回避する手段はなく、ダイエットを行えば大なり小なりリバウンドは起こります。大切なのは、これをいかに小さく済ませるかということです。
そのためには短期間での結果を求めすぎないこと。「半年から1年かけて脳に新しい体重を覚え込ませる」というスタンスで取り組めば、どんな人でもリバウンドの壁は必ず乗り越えられます。
無理のないペースで、一生モノの健康な体を手に入れましょう!
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physica編集部
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